電視観望用にASI533MC(非冷却)を購入しました。
もともと出不精ですが、札幌に引っ越してから遠征して赤道儀で写真撮るハードルが上がってしまい、なかなか活動できなくなってきてしまいました。
わざわざ赤道儀設置して写真撮るなら、せっかくならBortle3に近い4くらいのところには行きたいですが、そうなると1時間くらいは車走らせないといけません。
それに北海道だと冬場は路面状況の関係でさらに難易度が上がるので、全く活動できていません。オリオン大星雲とか冬の天体も撮りたいんですけどね。
天文趣味のモチベを保つためにも、気軽に星に触れられる環境を作りたくて、この度電視観望に手を出すことにしました。
目標は自宅のベランダに機材を設置して、家の中からリモートでぬくぬく観測することです。
そんなわけで機材選びを始めました。
目的として、とにかく「気軽に」を最重視することにします。
まずおおざっぱにシステムの全貌を想像しますが、架台は自動追尾経緯台、鏡筒はせいぜい口径40mm、焦点距離は長くても200mmくらいの小型軽量の機材にします。
さて、気軽に、ということで冷却CMOSは最初から除外、非冷却CMOSから選びます。もちろん、性能だけ考えれば冷却CMOSはベストですが、重いしケーブルも増えるしクールダウン・ウォームアップの手間がかかって面倒です。というかすでに2600MC Pro持ってますし、冷却カメラはこれで間に合っている感。冷却CMOSの場合ダークを後で撮れるメリットありますが、今回の用途では露出時間はせいぜい10秒くらいの予定なので、ダーク撮影にも大して時間はかからないでしょう。
初めて電視観望を始めますので、先達の方々が公開されている情報をもとに、必要スペックを考えます。
・主な対象はDSO。
・ピクセルサイズ:感度を考えると3.75μm程度は欲しい。
・センサーサイズ:焦点距離200mm前後の鏡筒でオリオン大星雲やアンドロメダなどがある程度余裕をもって収まるようにしたい。経緯台で使うので写野回転があり、ライブスタックするとセンサーの端の方はあまり有効活用できない。
・ハイゲインで短時間露光に使うので、HCGモードは合った方がよさそう。
・ゼロアンプグローは優先度低いがあるに越したことはない。
・ライブスタックによるその場での観望だけでなく、できれば撮影した画像をPixInsightで処理して印刷もしたいので、画素数は多めだとうれしい。
さて、この条件でZWOのカメラ一覧とにらめっこして、2600MCと特性が似てて使いやすそう、ということで533MCを選択しました。
ピクセルサイズも必要十分で解像度も高く、ゼロアンプグロー機種でしかも経緯台向きのスクエアセンサー。価格も294MCに比べてお手頃。難点がすでにディスコンになったっぽく、国内に在庫がなさそうなこと。
この機種なんでこんなに早くディスコンなんですかね?電視観望用途にはかなり優れた機種だと思うんですけど。他社からは同じIMX533のカメラが普通に売られているので、センサー供給の問題ではないと思うんですけども。
で、どうしても欲しくて、個人輸入も選択肢にして探しました。そしたらありました。マレーシアのZWO正規代理店に2個在庫が残っていました。なんかセール対象になっていて、本体価格503USD、送料手数料と国内消費税を含めて¥88,637で買えました。国内で買うより多少安く済んだ感じでしょうか?在庫なくて買えないけど。9/12発送で9/20に届きました。
早速ファーストライトと行きたいですがAZ-GTiの納期が10月末予定ということで当分先になりそうです…残念。
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